辻󠄀木材株式会社

標準仕様[性能・仕様]

SPEC & PERFORMANCE

辻󠄀木材の新標準仕様とは
[省エネ / 耐震 / メンテナンス]

代表取締役社長 辻󠄀 将大

私たちの会社は1920年に創業して以来木材に関わる仕事を行ってきました、2004年より独自ブランドである「来夢ハウス」にて建物価格が1500~1800万円のローコスト住宅と呼ばれる価格帯の住宅を主力商品として注文住宅の建築を行ってきました。

住宅が必要な時になるべく費用を抑えた住宅を販売することはその時代のニーズとして認められたものだと私たちは考え、お客さまよりいただいた価格の中で家自体にどれだけ費用をかけることができるか、材料や工法の工夫でお客様に良い家を提供できるかを考えていました。

しかし時代の流れとともにお客さまのニーズも変化し、本当に必要なものが価格を訴求したものであるのか、お客様の要望に応え切れているのかに疑問を感じはじめ、2020年辻木材株式会社100周年の代表交代を機に建物へのあり方を変えていくことにいたしました。

当初より「省エネ性能」と「様々な性能の明示」という部分に焦点を絞り建物のあり方を変えていくことは今でも変化していないことの一つですが、2016年頃オプション仕様として「3割暖房費用を減らせる家」の販売を始めたところ私たちの思った以上にその仕様を選んでいただけるお客様が多く、寒冷地ならではのお客さまのニーズを強く感じました。
また同年熊本地震にて最大震度7の地震が2回観測される災害が起こった後の研究結果にて、耐震等級3の建物が無被害もしくは軽微な補修はあったもののそのまま住み続けられる確率が100%であったことに衝撃を受けたのも同年です。

省エネな家もそうでない家も建物の性能以上に設備を設置すると暖かさや涼しさなどは感じることはできます、しかし昨今のエネルギー価格の上昇で一般的にいう省エネな家は「同じ快適性になるまでに必要なエネルギー量が違う」ことから特に冬期間の暖房費用が大きく減ります、新築して、そこまで断熱性能の高くない住居から引っ越してきた当初は快適という方がほとんどですが何シーズンか過ごすうちに暖房光熱費の金額に驚き、「省エネ」ではなく「節エネ」へと住まい方を変化させていく方が多いのです。

省エネ性能という点では私たちの「3割暖房費用を減らせる家」は2020年5月にアップデートを行い「暖房費用を基準住宅より4割削減すること(全棟HEAT 20G2グレード)」と変化しました。(基準住宅とは2025年義務化されるであろう建築基準法上の基準で建てるための最低限の基準と私たちは認識しています)

様々な性能の明示というところでは「許容応力度計算による耐震等級3の全棟取得」を行い、熊本地震でも評価のあった耐震等級3の中でも建物1棟1棟を計算し評価を行う許容応力度計算による耐震等級3を取得し、構造計算書(200pほどある書類)をすべてのお客様にお引渡時にお渡ししているほか、全棟気密測定を自社で行いその結果もお渡ししています。

気密測定に関して、ハウスメーカーを除き気密測定事業所の登録は同社の所在地でもある北斗市内において住宅建築業者は同社も含めて2件となっております、函館市内には0件、七飯町には2件のみとなっており、まだまだ自社で測定できる会社は少ないと感じています。その中で気密測定を全棟行う理由として個別に測定しなければ絶対にわからない数値だからです、そのことから当社で建築した住宅はすべて気密測定を行いその結果をお渡ししております。

以上の3点が住宅に必要な性能だと考え、オプション仕様などではなくすべての住宅でこの性能を発揮できることを標準仕様としております。

もちろん現在も建築技術の進化、新しい建材の普及に伴った細かな部分のアップデート、情報収集の継続などに取り組んでおり、それは私が現場監督出身ということも大きく関係していると思います。

どうやったら効率的にできるのか、どのようにできているのかは興味があり、2016年に新築した自宅でも毎年1台程度計5台のエアコンを入れ替える工事を行っています、それは実際に計算結果と比べて必要な容量が足りているか、またそれを体感できるか、使い勝手やメンテナンスはどうかということなど自ら体感したことを一つでもお客様や建物にフィードバックできたら良いと考えています。

現在の仕様が完成形というわけではありませんが、お客さまのニーズに応えられている部分はあると感じております。これからも弛まぬ努力を続け、「家」に必要なことは何か、あるべき姿は何か、を考え提供していきます。