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【函館・北斗・七飯の住宅会社】住宅の地震に対する性能3

こんにちは、辻です

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住宅の地震に対する性能、3つの間違い

1,建物は建築確認の申請をするからチェックされている
2,耐震等級はどれも同じ
3,耐震等級○相当

の最後、3の耐震等級◯相当は危険について
1、の建築確認の申請では建物の構造はチェックされないというところでは申請する建築士がしっかりと計算していればOK、2の耐震等級は許容応力度計算の耐震等級は3が理想ではありますが、実際に証明書が取れていれば少なからずとも計算はされているか思います

しかし
3の耐震等◯相当というのが実は一番危険かもしれません

というのも耐震等級というのは以前の記事でもU Pした品確法という法律で規定されたものであって仕様規定による耐震等級と許容応力度計算による耐震等級の2つしかありません

これは前回のブログでも取り上げた平面上で壁が何枚というような建築基準法の令46条壁量計算等の上から見た壁の量に加えて水平構面と呼ばれる2階の床や屋根面などの量や実際の部材の強度(許容応力度)が算定されて初めて規定された地震力に対抗することができます

耐震等級◯相当で大きく分けると2つ解釈ができますが
 1、耐震等級の計算は行われているが証明書を取得していないため◯相当と表記している
 2、実際に計算も取得もしたこともなく、耐震等級3は通常の1.5倍の地震力というところに着目し例えば筋交などの壁量のみ1.5倍にするなどの対策を行なっている

1は実際に計算されているとしたらとりあえずは良いかもしれません(一応申請することにより第三者のチェックを受けられたり、証明書があると火災保険で耐震等級割引の対象になり、耐震等級3の場合は半額になるところが多いのでそこまで説明し取得を促すことは必要かと思います)

問題は2です
耐震等級とはあくまで1の地震力に対しての1.25倍、1.5倍がそれぞれ2、3になるので壁の量や梁の太さがそうなるわけではありません
となると筋交の量が1.5倍で耐震等級3同等、というのは完璧な間違いということです

実際には梁の太さが1.5倍になれば梁自体の強さ(断面二次モーメントと呼ばれる曲げにくさを表す数値)は2倍程度になってしまうこともあります

少し脱線しましたが、ある一部の数字のみが1.5倍になったからといって地震に対抗できる力が1.5倍にはなりません。

ですので耐震等級◯相当はどういう意味なのかをしっかりと確認する必要があります

もし耐震等級◯相当という会社さんでお話ししている場合は、
「耐震等級◯相当というのはどういう意味なのですか?」

と質問してみてください
そこで明確に答えられなければ耐震等級◯相当という言葉は使用してはならないと考えます

少し厳しい言葉かもしれませんが住むのはお客様です、そこは心を鬼にしてしっかりと確認することをお勧めします


3回シリーズで耐震性能について記事にしました、住宅の性能というとちょっとわからない、と一歩引いてしまう方が多い印象ですがやっぱり自分の家であれば全てを知らなくてもこうやって聞けばわかる、というようなことは知っておいた方が良いと思います

もちろん住宅会社の担当者も全てを知っているわけではありませんがどのような考えで建物を創っているのかは確認したいところだと思います
住宅を建てる上で建物の性能は感じづらい部分ではありますが後から変えられない大きな部分でもあります、絶対にこうしてくださいというものがあるわけではありませんが、何かが起こった際に「こうしておけばよかった」と思われる部分でもあります

2024年は元旦に能登半島地震が発生しました
災害はいつ誰の身に起こるか分かりません、被災された方には心よりお見舞い申し上げます
何かが起こってから「こうしておけばよかった」と思うことがないよう
お家づくりに有益な情報をこれからも発信し続けていきたいと考えております

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