【函館・北斗・七飯の工務店】筋交の留めつけ方法について
2026/03/28/ UP
こんにちは、辻です。
今日は施工中の現場でよく目にするのに、その根拠まで知っている方がほとんどいない「筋交(すじかい)の留めつけ方法」についてお話しします。![]()
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上の写真をご覧ください。 X字型に交差した筋交が壁の中に入っているのがよく分かると思います。 これは「たすき掛け」と呼ばれる配置で、引っ張りと圧縮の両方向に対応できる、耐震上とても強い壁をつくります。
「筋交なんて、斜めに入れれば終わりじゃないの?」と思われる方も多いですが、実はそうではありません。
まずおさらいとして、筋交とは何かを簡単に説明します。
筋交とは、木造住宅の壁の中に斜めに入れる補強材のことです。地震や台風などの横からの力(水平力)に対して、壁が変形しないよう抵抗する役割を持っています。耐震性能を語るうえで欠かせない構造部材のひとつです。
この筋交を壁の中に斜めに入れるとき、必ずと言っていいほど「間柱(まばしら)」と交差します。
間柱というのは、柱と柱の間に一定間隔で立てられた補助的な木材のことです。筋交が間柱と交差する部分では、間柱を少し欠き取って(切り欠いて)筋交を通すのが一般的な施工方法です。
この切り欠きによって間柱は多少弱くなります。だからこそ、「筋交と間柱をしっかり固定する」ことが必要になります。
ではどうやって固定するのか。ここに、法律と仕様書に基づいたきちんとした根拠があります。
根拠のひとつ目は、平成12年建設省告示第1460号第1です。 この告示では、「間柱の側面から筋交い側面にN75釘2本を斜め打ちする」方法が一仕様として明記されています。N75とは75mmの長さの太めの釘のことで、これを斜めに2本打つことで、筋交いが面外方向(壁の外側)へ外れてしまうのを防ぎます。
根拠のふたつ目は、住宅金融支援機構が定める木造住宅工事仕様書(フラット35技術基準対応)です。 こちらには「筋交い当たりは、間柱を切り欠き、N75釘2本平打ちとする」という同趣旨の規定があります。
整理すると、なぜこの固定が必要なのかは2つの理由があります。
ひとつ目は、地震のときなどに横方向の力がかかった際、筋交いが間柱から外れてしまわないようにするためです。斜めに入っている筋交いは、横方向の力がかかると壁の外側へ外れようとする力が働きます。それを釘でしっかり押さえておく必要があります。
ふたつ目は、間柱と筋交いを固定することで、それぞれの木材が乾燥による反りや湾曲を起こさないようにするためです。木材は時間の経過とともに動くことがあるため、早い段階で固定しておくことが長期的な安定につながります。
一見すると細かな釘打ちに見えます。しかし辻木材では、こうした現場の一本一本の釘にも根拠を持って施工しています。
全棟で許容応力度計算による耐震等級3を取得していますが、構造計算書の数字だけで安心を担保しているわけではありません。現場でのひとつひとつの施工が、その数字を本物にするということです。構造見学会では、こういった話を現場を見ながら直接お話しするようにしています。
構造の中を実際にご覧いただける機会として、現在見学会を開催しています。
3月29日(日)・4月4日(土)・5日(日) 【函館市石川町】構造見学会(3/29のみ予約制)https://www.lime-h.co.jp/event/329445329.shtml
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また、モデルハウスは常時ご予約にて案内可能です。構造や性能のことを直接お聞きになりたい方は、ぜひお越しください。 ▶ https://www.lime-h.co.jp/model/
「建てたあとに、壁の中がどうなっているか気になる」という声をよく耳にします。気になるなら、建てる前に自分の目で確かめてください。その機会が、今ここにあります。
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