【函館・北斗・七飯の工務店】間取りより先に、敷地と外観を決める理由
2026/10/22/ UP

こんにちは、辻です
辻木材が考える「本当の家」を、2分半ほどの動画にまとめています
(動画は、この記事のいちばん下からご覧いただけます)
動画は「あなたは、『本当の家』に住んでいますか?」という問いかけから始まります
寒さを我慢している。せっかくの大きな窓なのに、一年中カーテンを閉めている。注文住宅のはずが、いつの間にか「選ぶだけ」の家づくりになっていた
住んでから我慢している家は、思っているより多いということです
今日は、その中から、動画の真ん中でお話ししている「家を、間取りからではなく、敷地と外観から考える」ことを、もう少しくわしく書きます
間取りから決めると、窓は「中の都合」で決まる
家づくりの打ち合わせというと、まず間取りを思い浮かべる方が多いと思います
リビングは何畳、寝室はこのくらい、子ども部屋は2つ
欲しい部屋を並べて、中から間取りをつくり、窓はそれぞれの部屋の真ん中あたりにつけていきます
正直にお話しすると、以前の私たちも、ほとんどこの作り方でした
建物の大きさを決めて、その中を間取りで割っていく
お客様の「こうしたい」をできるだけそのまま形にすることが、注文住宅だと思っていました
でも、この作り方には落とし穴があります
図面の上では、大きな窓のある明るいリビング
ところが実際に建ってみると、窓の正面にお隣の家が近くて、カーテンを開けられない
動画の中の「年中カーテンを閉めている」は、この場面です
間取りから決めた家は、外から見ても、どこにどんな部屋があるかが分かりやすくなります
窓の並びで、ここがリビング、ここがお風呂と読めてしまう
いつ、誰が家にいるのかも見えやすく、防犯の面でも心配が残ります
先に見るのは、敷地

辻木材では、間取りより先に、敷地を見ます
土地の調査には、最初の段階から、私が自分で必ず行きます
見るのは、日がどこから入るか、お隣の窓がどこにあるか、どちらを向くと遠くまで抜けるか
お隣の家がいつか建て替わったら、どのくらいの建物が建ちそうか、というところまで考えます
そのうえで、敷地のどこに家を置くかを決めます
窓は、その敷地でいちばん気持ちのいいところを切り取る位置に
外から見られたくない方向には、大きな窓をつくりません
こうして外観を先に決めてから、間取りに落とし込んでいきます
外から見て間取りが分かりにくい家は、中ではカーテンを開けて暮らせる家です
建物は、あくまで土地の上に建つもの
敷地をよく読み込んでから設計した家と、ただ敷地にはめ込んだ家とでは、住み始めてからの快適さがまったく違います
外観と間取りを整える、デザインの4つのルール
外観から決めるというのは、窓を整理するということです
そのときに使っているのが、デザインの4つのルール「近接・整列・反復・コントラスト」です
外観のデザインは、株式会社Artistique代表の井上朝美さんに教えていただき、取り入れてきました
近接 窓を寄せて、ひとつの窓のように見せる
整列 上下の窓の位置をそろえ、高さを合わせる
反復 サッシの種類をそろえて、外観にリズムを出す
コントラスト 窓を一部の面に集めて、ほかの面は減らす
どれも、流行りに左右されず、何年経っても古く見えにくい外観にするためのルールです
この4つを、外観だけでなく、間取りにも反映させていきます
綺麗に見えるだけでは、ありません
4つのルールを外観と間取りに反映させていくと、結果として、建物が綺麗に見えるのはもちろん
上下の階の構造が整うなど、家の強さにもコストにも有利になります
たとえば「整列」
上下の窓の位置をそろえると、1階と2階の柱の位置もそろい、耐震性が高くなります
辻木材は全棟、許容応力度計算(柱や梁など、部材一本一本の強さを計算する方法)で耐震等級3を取得しています
構造は、無理をすると、余計な金物や太い梁が必要になり、そのぶんの費用はお客様が払うことになります
柱がそろった素直な形は、無理のない構造にもつながります
柱や梁に荷重(家の重さ)が集中しないので、建材や構造のコストにも有利になります
「反復」
サッシの種類をそろえると、外観にリズムが生まれるだけでなく、同じ種類でまとめて発注するので、単価にも効いてきます
特に小さい窓では、その差がはっきり表れます
「コントラスト」
大きな窓を1か所に集めると、眺めも光も、そこに集まりやすくなります
断熱も、プライバシーも、コストも、同時に良くなります
「近接」
窓を寄せると、壁に余白が残ります
中から見てバランスよく窓をつけたら、家具を置く場所がなくなった、というのは、よくある後悔の一つです
見た目を整えるルールが、そのまま、家の強さとお金にも効いてくる
デザインは、見た目だけのものではない、ということです
10年経っても、変わらないもの

部屋の数や使い方は、お子さんの成長や独り立ちで、10年もすれば意味が変わります
でも、外観と、窓からの視線の抜けは変わりません
建てて10年、20年経っても「いい家だな」と思っていただけるのは、そこだと考えています
間取りから決めて、部屋ごとに窓をつけていくほうが、打ち合わせは早く進むかもしれません
でも、住んでからカーテンを開けられない窓や、無理をした構造は、あとから直すことができません
住んでから我慢しない、余計なお金がかからない
それが、私の考える「本当の家」です
動画の最後は「『本当の家』つくれます」という言葉で終わります
2分半ほどの動画です。よろしければ、ご覧ください
お考えの土地なら、どこに窓をつくると気持ちいいか。気になったら、遠慮なく聞いてくださいね
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