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【函館・北斗・七飯の住宅会社】隣地からの視線と日差しについて

こんにちは、辻です
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これから計画している住宅で、敷地にどんな場所に配置をし、どの位置に建築するのかがわかる図面のことを配置図といいます。その配置図には建築する敷地と建物が例えば隣からの境界から何メーター離れているか、どの位置に駐車場などのスペースを設けるかなどの情報が記載されています

しかしその情報の中には隣地の建物の情報やさらにはそこからの視線、建物によって遮られる(得られる)日射などは含まれていません

そうなると図面の中だけでは建築する建物の概要はわかるものの、周辺の状況はなかなか分かりづらいのが難点です

最近ではGoogleマップなどの衛星写真やストリートビューなどで実際の写真を見ることができますがそれでも現地で感じる空気感や、近隣のイメージなどそこまでを読み取ることは難しいため当社では敷地調査を念入りに行なっています

以前も「敷地調査のやり方」というタイトルのブログでも触れていましたが、敷地を読み込むことは建築をする上で非常に大切なことだと感じています

もちろん周囲の家からかなり離れを確保できる敷地や、周辺隣地が自分の建物より高くない、視線を感じることがないなど特殊な状況や、よほど大きな敷地でない限り敷地調査がその後の暮らし方に大きく関わってくることでしょう


今回はある建築地に計画している住宅と南側真正面に立つ2階建アパート(北側屋外階段付き)という条件の厳しい敷地において日射を取り入れつつ外からの視線をカットするという課題をクリアしたい案件です

今回の物件の場合、南面に面した大きな掃き出し窓が4枚あります
2Fの掃き出し窓の前には視線カットとデザインのために外部の横目ルーバーを取り付け、1Fの掃き出し窓は2Fのルーバーよりも45センチほどバックしたところに窓を配置、このことにより外部からの視線を最小限にしています

それでも見えてしまう部分についてはオーニング等で囲うことでほぼ視線を感じることはなくなると考えています

実際に検討しているのはこのようなことで手書きなので分かりづらい部分もありますが視線に対してこのような検討を行なっています

さらに日射をどれだけ取得するかについてはガラスの種類と太陽高度による隣地建物からの角度を算出し南中高度と呼ばれるその日の中で太陽が一番高くなる時刻でどのあたりまで日差しが入るかを検討します
その角度からおおよその南中高度に到達する日を当てはめます

例えば今回の物件では1Fの窓でいうと
4/10~日差しが入り始め
4/30頃〜8/10頃まで窓の下までほとんど日差しが入り
8/末頃日差しが入らなくなる
(いずれも南中時刻においてという計算なのでその他の時間、真南ではなく側方からは時間がずれて日射は入ります)

ということがわかります、そのことから、冬場この窓から日射による室温の上昇はなかなか見込むことはできないため通常当社では冬場の日射取得を見込む窓のガラス種類はトリプルガラスでのシングルLOW-E(日射取得型)を採用しておりますが、今回はダブルLOW-E(日射遮蔽型)の採用を行い、断熱性能を高めることで対応をしていくという検討を行なっています

建物の南側に集合住宅(4戸)の屋外階段ということで、おそらく1戸につき1日に少なくとも2回程度の出入りがあると考えると延べ8人、住む人数によっては16〜20人程度の通行が見込まれます

そこから中が全て丸見え、というのはあまり良くないことだと感じます

しかし、敷地調査を行わず、また図面上南面だから大きな窓をつける、規格商品だからその位置のその窓は変更できないということであればこの敷地に「暮らす」ためにはいろいろな工夫が必要です

建築するのであれば事前に情報を入手しておき、そのことについて対応できるようにするのも設計のやらなければいけないことの一つだと考えます

当社でもできる限り敷地調査で得た情報をもとに設計を行い、住み始めてからも快適な暮らしのできる家を提供できたら良いと考えております、人によって快適な暮らしの定義は違う部分もありますのでご相談いただければと思います

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