【函館・北斗・七飯の工務店】上棟前の一手間
2026/09/21/ UP
こんにちは、辻です
先日、これから上棟を迎える現場に行ってきました。基礎工事が終わり、土台を据えて、床の断熱材を入れて、その上に床合板が張り終わったところです![]()
写真を見ていただくと、床が一面、薄いピンク色のシートで覆われています。建築中の現場をご覧になった方から「これは何ですか」と聞かれることが多い部分です
床合板は、木材を薄く削ったものを何枚も貼り合わせてつくられた板です
丈夫な板ではありますが、そのままだと表面から水分や汚れが染み込んでいってしまいます。ですから合板を張ったら、汚れ防止と水分の染み込み防止のために、すぐにこのシートを貼ります
ただ、シートを貼っただけでは終わりではありません。シートとシートの繋ぎ目からは、水が入ることがあります
なので繋ぎ目の上に、もう一度テープを貼っていきます
写真の現場でも、二人で屈んだまま、端から端までテープを貼っていました。床一面の継ぎ目を、一本ずつ追いかけていく作業です
この一手間が、現場の品質を保ちます
シートの上に、たくさんの足跡が付いているのが見えると思います。本来はあの足跡が、合板そのものに付いていたはずのものです
上棟が終わればこの床の上には柱と壁が立ち、やがて仕上げの床材が乗ります。シートはいずれ剥がされて、完成した家のどこにも残りません
誰の目にも触れなくなるところに、それなりの時間を使う工程です
それから、このシートにはもう一つ良いところがあります。表面に滑りにくい加工がされていることです
上棟の日は、何人もの大工が床の上を行き来します。函館は秋の長雨がありますし、11月に入れば雪も降り始めます。雨や雪で濡れても、このシートがあると足が滑りにくい
汚れ防止のためのシートではありますが、職人が安心して動けるという点でも、私は良いポイントだと思っています
家づくりで一番避けたいのは、現場で誰かが怪我をすることです。足元に気を配れている現場は、仕上がりのほうも丁寧になっていくということです
辻木材では、この床のシートとテープを、すべての現場で施工しています。雨が降りそうな日だけ、ではありません
家づくりは、契約のときの金額で比べられることが多いです。表面上の価格の安さや「これで十分です」という基準で家を売る会社は、これからむしろ増えていくのだと思います
けれど、住んでから面倒なことが起きにくい家、余計なお金がかかりにくい家というのは、こういう見えなくなる一手間の積み重ねでしか出来上がりません。図面にも仕様書にも書かれず、完成写真にも写らないところです
私が設計から現場監理まで自分で見ているのは、こうした工程を「やったことにしない」ためでもあります
完成した家をご覧いただいても、床合板にシートが貼られていたかどうかは分かりません。それでも住み心地というのは、そういう見えないところの積み重ねで変わっていくものだと思っています
もし建築中の現場をご覧になる機会があれば、床に何が貼られているか、少し覗いてみてください
今週末はこの現場で構造見学会を行います
久々の開催ですのでぜひお越しください
https://www.lime-h.co.jp/event/post-39.shtml
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