【函館・北斗・七飯の工務店】カッコ良い家、基地みたいな家 ― 「かっこいい」を形にする辻木材の設計
2026/07/10/ UP
こんにちは、辻です。
前回、「外から間取りがわからない家」という辻木材の考えをお話ししました。今回から、その考えで建てた家を一棟ずつ、設計に込めた意図とあわせてご紹介していきます。
「カッコ良い家にしたいんです。基地みたいな、自分のベースって呼べるような家に」
このお宅の家づくりは、その一言から始まりました。
「かっこいい」は、一番むずかしい言葉
「かっこいい家にしたい」というご要望は、実はとても多いです。そして、家づくりで一番むずかしい言葉でもあります。なぜなら「かっこいい」は、人によって中身がまったく違うからです。黒くてシャープな家を思い浮かべる方もいれば、木の質感があたたかい家を思い浮かべる方もいる。同じ言葉の奥に、別々の絵があります。
だから私は、設計のヒアリングでこの言葉をそのままにしません。どんな素材が好きか。どんな色に惹かれるか。ひとつずつ確認していくと、このお宅で見えてきたのは「基地」という言葉でした。人に見せるためのかっこよさではなく、自分たちの世界に帰ってくる感覚。
基地に、住宅らしさは要らない
基地と呼びたくなる家を目指すなら、はっきりしていることがあります。外から見て「住宅らしい家」ではだめだ、ということです。どこにリビングがあって、どこが寝室か、ひと目で読めてしまう家は、基地にはなりません。
そこで、このお宅の設計テーマを決めました。
適度な立体感を出し、不安定の中に安定感を見せること。
完成した外観は、大きさの違う箱を、少しずつずらしながら組み上げたような佇まいです。屋根の形は見せません。壁の面が前後し、高さが段違いに重なって、見る角度によって表情が変わります。一見、どうやって立っているのか分からないような緊張感。それでいて、全体を眺めると不思議と据わりがいい。この「不安定の中の安定」が、基地の凄みをつくります。
窓だけではありません。設備の位置まで
外から間取りを読ませないために、窓は徹底しました。道路側にあるのは細い横長の窓がふたつだけ。2階の窓は、壁を凹ませた奥に隠しています。
ただ、間取りが外に漏れるのは、窓からだけではありません。
たとえば、給湯ボイラーの排気口。何気なく外壁に付いているあの排気口の位置で、水回りがどこにあるか、分かる人には分かってしまいます。このお宅では、道路から見える面にボイラーの排気が出ることも、目線が気になる位置に水回りが来ることも、NGとして徹底しました。
窓の配置だけ整えても、設備の位置で間取りが読めてしまっては意味がない。外観をつくるということは、そういう細部まで含めて設計するということだと考えています。
閉じた家は、暗い家ではない
誤解しないでいただきたいのは、外から分からない家は、暗い家ではないということです。
窓を減らしたのは、道路側だけ。庭に面した側には、大きな窓を集めています。リビングの窓の先には芝の庭が広がって、お子さんが思いきり遊べる。人の視線を気にせず、カーテンを開けて暮らせます。
窓をなくしたのではなく、開く方向を選んだ。道路には見せず、自分たちの庭にだけ、思い切り開く。それがこの家の答えです。
夜、基地に帰る
そのぶん、玄関まわりの一角だけに木を張りました。グレーの箱の中で、そこだけが素材の表情を持っています。
夜になると、この木の壁を照明が照らして、昼とはちがう顔になります。灯りに照らされた木の壁が迎えてくれる。「基地に帰ってきた」という感覚は、こういう場面のためにあると思っています。
外は構えて、中は開く
玄関を入ると、明るい無垢の床のリビングが広がります。小上がりの畳コーナーは、お子さんの遊び場やお昼寝の場所に。外観のシャープさからは想像がつかないくらい、中はやわらかい家です。
外から間取りが読めないということは、中の暮らしを外に説明しなくていい、ということでもあります。
「かっこいい家にしたい」。その一言を、素材と色と暮らしの言葉まで掘り下げて、ご家族だけの答えにする。それが辻木材の設計です。
このお宅の実例は、こちらでご覧いただけます。 https://www.lime-h.co.jp/gallery/post-40.shtml
家は、性能で選ぶものでも、デザインで選ぶものでもなく、その両方で、これからの暮らしごと選ぶもの。そう信じています。
次回も、ぜひお付き合いください。
今週末は石川町で完成イベントです
暑い夏を乗り切るアイスプレゼントいたします
アイスももらってほしいのですが
今回のタイトルは
エアコン一台でもこれだけ快適
というのが今回のテーマです
蒸し暑い夏が函館にもやってきます
これをどうやって乗り切るか
それが体感できるイベントになっています
土日は10時から16時頃まで開催しています
どうぞよろしくお願いいたします









代表の辻です。スタッフ全員でお客様の家づくりに真摯に取り組み、プロとしてお客様に良い家を提供していきます。